駅番号MU10の、名鉄三河線の駅。北隣は新川町駅、南隣は三河線の終点の碧南駅。
元々は三河鉄道(三河線の前身)の駅として開業したが、最初は観光用の「新須磨臨時停車場」として期間限定の開業・年内の廃止を繰り返したという。臨時停車場としての開業(いずれも同年内に廃止)は1915・1916・1918年の3度にわたったが、非電化だった三河鉄道の電化が進み、当駅の区間が電化された1926年になると、当駅は遂に期間限定の臨時駅ではなく常設駅として正式に開業した。
時代が進んで1981年になると、当駅は「碧南中央駅」(へきなんちゅうおうえき)に改称され、駅の位置は約150m北に移設された。上図は、移設・改称前の位置。この駅名だった頃の当駅は、今昔マップ(敬称略)に収録の1968~1973年の地図でも見る事ができる。平仮名で「しんすま」とある。
ちなみに、2004年まではその更に先に線路が続いていて、吉良吉田駅まで伸びていた。その廃線跡には、立派な新しいコンクリート高架が僅か数年で使われなくなったという区間もある(A Whole New World 肉団子の海外スキーと廃線などが詳しい。敬称略)。
※名鉄三河線は、知立駅よりこっち側が「海線」、向こう側が「山線」と通称されることもあり、2つの運行系統も別々。海線の駅番号が「MU」、山線は「MY」から始まるのも、これに由来すると思われる。