新和歌浦駅(新和歌遊園・廃駅)
最終更新: 2023/08/04
▼この駅について
駅名 | 読み | 新抜き駅 | 立地*立地名クリックで、 その立地を検索 |
新和歌浦(廃駅) | しんわかうら | 和歌浦(廃駅) | 和歌山県 |
開業*開業年クリックで、 同年開業の駅を検索 | 廃止*廃止年クリックで、 同年廃止の駅を検索 |
1960年 | 1997年 |
▼この駅を走っていた路線
運営会社*虫眼鏡クリックで、 その会社を検索 | 路線*路線名クリックで、 その路線を検索 | 種別*種別名クリックで、 その種別を検索 |
| 新和歌遊園 | 新和歌浦ロープウェイ× | 索道 |
▼備考
新和歌浦ロープウェイは1960年に開業したロープウェイで、高津子山(たかつしやま)を登る観光用のロープウェイだった。新和歌遊園ロープウェイとも呼ばれた。ここはその山麓駅で、山頂にあった新和歌遊園という小さな遊園地へと客を運んでいた。山頂駅は高津子山駅と言い、山頂の遊園地には回転展望台もあったという。しかし、遊園地が資金難で閉園し、設備の老朽化もあったので1996年に休止、1997年に廃止された。ロープウェイはほぼ完全に撤去され、痕跡は殆ど残っていないという。回転展望台も1999年に撤去され、今は普通の展望台が建っている。ロープウェイも無くなった今、そこへは徒歩で登山する事になる。ところで、当駅跡地は登山客用の駐車場になっている。
※高津子山には、章魚頭姿山(たこずしやま)という難読の別名も付いている。
そもそも周辺は、「新和歌浦」という名の新興の観光地・行楽地として栄えていた。1917年以降に周辺で道路整備や旅館の建設などが相次ぎ、これは戦後にかけて大いに賑わった。このロープウェイも、その一環で建設された。しかし、かつて栄えた新和歌浦は1960年代後半から1990年代にかけて衰退してゆき、廃業する旅館も続出した。その結果、周辺には旅館の廃墟などが大量に放置される状態になってしまった。廃墟的絶対静寂空間(敬称略)などを見れば分かる通り、周辺には遊園地だけでなく、旅館や観光施設関係の廃墟も多くあったという。軍艦島ほどではないが、廃墟のメッカ状態だったらしい。中でも有名なのは、宇宙回転温泉(北村荘グランドホテル)の廃墟だった。しかし、今は撤去された廃墟も多い。
※今昔マップ(敬称略)に収録の1966~1967年の地図には、駅名こそ書かれていないものの、まだ営業中だった当時の当駅とこのロープウェイが描かれている。
※路面電車にあった同名の新和歌浦停留所とは違う場所にある、別駅。 ▼関連写真