湖遊館新駅駅
最終更新: 2022/04/01
▼この駅について
駅名 | 読み | 新抜き駅 | 立地*立地名クリックで、 その立地を検索 |
湖遊館新駅 | こゆうかんしんえき | | 島根県 |
開業*開業年クリックで、 同年開業の駅を検索 | 廃止 |
1995年 | - - - - 年 |
▼この駅を走る路線
運営会社*虫眼鏡クリックで、 その会社を検索 | 路線*路線名クリックで、 その路線を検索 | 種別*種別名クリックで、 その種別を検索 |
| 一畑電車 | 北松江線 | 普通鉄道 |
▼備考
駅番号11の、一畑電車北松江線の駅。正式駅名が「駅」で終わる珍しい駅。正式には「湖遊館新駅駅」だが、一般には単に「湖遊館新駅」と呼ばれる。
南の方にある宍道湖公園湖遊館が1995年に開業したのを受け、そのアクセス駅の新設要望があり設置された、請願駅。駅設置費用は出雲市が負担したという。一畑電気鉄道(現・一畑電車、後述)内で初の請願駅だったため、その事をアピールした結果、こんな駅名になったらしい。湖遊館は、アイススケートリンクを中心とした施設。宍道湖畔にあり、宍道湖の自然に関する別の施設(水族館など)も隣接する。
2021年4月には、元々田んぼだった当駅北側一帯の土地に、出雲市立朝陽小学校(あさひしょうがっこう)という新しい学校が開校した。これは統廃合によるもので、元々あった檜山小学校と東小学校を廃止し、中間付近のこの場所に新たに建設された。
一畑電車北松江線は、松江市街の松江しんじ湖温泉駅と電鉄出雲市駅を結ぶ路線。山陰本線が宍道湖の南側を走る一方、これは主に宍道湖の北側を東西に走る。途中、一畑口駅(当駅から東へ2駅)で不自然にもスイッチバックしているが、これは元々そこから更に北へ、一畑薬師のすぐそばの一畑駅まで線路が伸びていた名残。但し、当時の一畑口駅は「小境灘駅」(こざかいなだえき)という別名だった。元々一畑薬師への参詣路線として建設された路線だったが、肝心の小境灘~一畑駅間は戦時中の1944年に不要不急線として休止され、そのまま復活せずに1960年に廃止。今は一畑口駅からバスで一畑薬師へ向かう。
また、北松江線の途中の川跡駅(かわとえき)からは大社線(たいしゃせん)も分岐し、出雲大社前駅(出雲大社の最寄り駅)まで伸びる。かつてはJR側にも出雲市駅から分岐する同名の大社線があったが、それは1990年に廃止されている。
一畑電車は元々「一畑電気鉄道」という別の会社が運営していたが、戦後のモータリゼーションで経営が悪化し、補助金が無いと経営できない程にまで落ち込んだ。一畑電気鉄道は他にも広瀬線や立久恵線(たちくえせん)などといった別の路線も持っていたが、これらもこの不振の間に廃止。その後も経営改善への努力はなされたが好転せず、1990年代には補助金打ち切りによる廃線の危機に瀕した。しかし、沿線の廃止是非アンケートなどを通してやはり鉄道は必要という結論に至り、更なる数々の努力が行われた。2006年には一畑電気鉄道の鉄道部門を分社化し、現在の「一畑電車」が発足、経営の仕方や方針を一から立て直し、補助金の在り方も改革された。一方、親会社の一畑電気鉄道は持株会社化され、今に至る。
ちなみに、北松江線にはかつて、「ルイス・C.ティファニー庭園美術館前」という日本最長の名前の駅があった。しかし、今は美術館閉館を受けて「松江イングリッシュガーデン前」に改称されている上、記録も嵐電の駅に抜かれている。 ▼関連写真