雑餉隈新駅(仮称)
最終更新: 2024/07/05
▼この駅について
駅名 | 読み | 新抜き駅 | 立地*立地名クリックで、 その立地を検索 |
雑餉隈新(仮称) | ざっしょのくましん | 雑餉隈 | 福岡県 |
開業*開業年クリックで、 同年開業の駅を検索 | 廃止 |
2024年 | - - - - 年 |
▼この駅を走る路線
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| 西日本鉄道 | ■天神大牟田線(T) | 普通鉄道 |
▼備考
西鉄天神大牟田線の雑餉隈(ざっしょのくま)~春日原(かすがばる)駅間に、2024年3月16日に新設された駅。駅番号はT08。長らく正式駅名は未定で、「雑餉隈新駅」の仮称で呼ばれていたが、後に「桜並木駅」(さくらなみきえき)に決まった。既存の雑餉隈駅から近いが、あくまで別駅。駅番号は2017年に導入されたが、元々当駅の設置を見越して両隣の駅番号はT07・T09とされ、飛ばされていた。
天神大牟田線では長らく、井尻~雑餉隈~(当駅)~春日原~白木原(しらきばる)~下大利(しもおおり)~都府楼前(とふろうまえ)駅間という長い区間を一斉に高架化するという、大規模な連続立体交差事業が進められた。両端の駅は地上のままだが、井尻駅を東へ出て鹿児島本線・諸岡川を跨いだあたりから高架が始まり、下大利~都府楼前間の御笠川手前・水城跡付近で高架が終わる。区間は福岡市・春日市・大野城市の3つの市にまたがる。これによって多くの踏切が一気に無くなり、既存の駅も新しい高架駅へと建て替わった。
この高架化計画は元々、1985~1990年代頃に、春日原以南の春日市と大野城市側のみで始まったものだった。しかし、後に福岡市内の雑餉隈駅付近の住民の間でも高架化の要望が広がったため、2008年に高架化区間が延長された。当駅~春日原駅間には福岡市との市境があり、これを境に福岡市側(当駅含む)は福岡市の事業、春日市・大野城市側は福岡県の事業として工事が進む。高架の両端付近では仮線方式、それ以外の大半の区間では直上高架方式が取られ、既存の線路の真上に新しい高架が通された。また、この高架化事業とセットで、当駅を新設する事になった。
そして遂に、線路の高架化(高架への切替)自体は2022年8月28日に完了(PDF)。元々は2021年3月に切替予定だったが、工事中に予想外の地下構造物が出てきてそれを撤去している間に工事が遅れ、延長された。ただ、仮線の撤去や、各駅の新駅舎整備も含めた工事の全体は2025年度まで続く予定。そして、当駅が既存の雑餉隈駅からかなり近いため、雑餉隈駅の新駅舎はこれまでより西へ数十mずらし、当駅から少しだけ離れた。
当駅の駅名については長らく未定だったが、2021年11月になると、西鉄公式は当駅名を公募すると発表した。同時に、駅舎のデザインなども公開。公募は12月いっぱい行われ、その後半年以上の選考を経て、2022年7月27日に「桜並木駅」(PDF)という駅名が発表された。当駅から真南へ約300m行くと、県道沿いに遊歩道併設の桜並木通りがあり、これが地元の知る人ぞ知る名所として大切にされてきたという。桜並木通り紹介のリンク先では「雑餉隈駅から徒歩約10分」と紹介されているが、当駅の方が圧倒的に近く、今後は当駅が最寄りになる。
※元々当駅は単に「新駅」とか「雑餉隈~春日原間新駅」のような呼称しか使われていなかったため、このサイトには載せていなかったが、当駅名の公募が告知される時に、西鉄公式が「雑餉隈新駅」という仮称を使った事でそれが広く知れ渡ったと思われるため、当駅を載せる事にした。このサイトでは、「○○新駅」という仮称が使われる駅については、開業年が決まっているものに限定している。
※ところで、すぐ南西には鹿児島本線の南福岡駅があるが、昔はこれが「雑餉隈駅」を名乗っていた。そして、後から開業した雑餉隈駅(当駅西隣)も、同名を名乗った。しかし、離れているのに同名なのは分かりにくかったため、九州鉄道(天神大牟田線の前身)側は後に社名を冠して「九鉄雑餉隈駅」に改称し、西鉄になってからは「西鉄雑餉隈駅」になっていた。しかし、鹿児島本線側の雑餉隈駅が1966年に「南福岡駅」へと改称されたため、西鉄側で冠していた社名が1971年に再び外され、「雑餉隈駅」に戻っている。
※付近の高架化のみならず、天神大牟田線全体の高架化の長い歴史が載ったサイトがある。 ▼関連写真