新見駅
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▼この駅について
駅名 | 読み | 新抜き駅 | 立地*立地名クリックで、 その立地を検索 |
新見 | にいみ | | 岡山県 |
開業*開業年クリックで、 同年開業の駅を検索 | 廃止 |
1928年 | - - - - 年 |
▼この駅を走る路線
▼備考
「新見」は、市名でもある。正式には芸備線の区間ではないが、芸備線の列車も西の方から直通して来る。かつてここには新見機関区が設けられた事もあり、昔から重要な駅だった。
伯備線は、鳥取県の伯耆大山駅(ほうきだいせんえき)と岡山県の倉敷駅を結ぶ路線で、伯耆と備州(備前や備中)を結ぶ。その途中には新郷駅もある。実際には、伯耆大山以降の米子駅・倉敷以降の岡山駅まで直通する。姫新線は、ここから姫路駅まで伸びている(途中には播磨新宮駅もある)。芸備線は、備中神代駅(西の方)と広島駅を結ぶ路線。安芸と備中を結ぶ。
ちなみに、伯備線で南隣の「石蟹駅」は「いしがえき」と読み、難読。また、芸備線からは木次線(きすきせん)・福塩線・三江線(さんこうせん)など多くの路線が分岐しているが、三江線はあまりに利用客が少なかったため、2018年春に廃線してしまった。木次線の分岐する備後落合駅(びんごおちあいえき)は、かつては陰陽連絡の拠点として賑わい、急行「ちどり」なども走る重要な場所だったが、今ではJR西日本の中でトップクラスに客が少なく、列車の本数も極端に少ないため、駅へ到達する事自体が難しくなっている。今現在、陰陽連絡線としてまともに機能しているのは伯備線や智頭急行くらいで、その他は殆どが赤字ローカル線状態。木次線も例外ではなく、周辺では三江線・芸備線末端部(後述)の次に廃止が心配されている。ただ、往年の陰陽連絡時代の記録の展示や、スイッチバックなどの名物、観光列車の奥出雲おろち号などもあり、PRが鍵を握る。奥出雲おろち号の現行車両が2023年度に引退する事が決まってしまった上に、そもそもの沿線の過疎化も深刻だが、木次線についてはPRと存続運動の仕方次第でまだ望みはある。
一方、備後落合駅付近は、木次線だけでなく芸備線も凄惨な状況になっている。むしろ、木次線よりも芸備線の方が状況が酷く、最も廃線に近い状態。芸備線は都市部の広島~三次(みよし)付近まではそこそこ客がいるが、当駅側の北東部(末端部)へ向かうにつれてどんどん客が減っていき、備後落合付近では異常なまでに客がいない。その付近の線路はあまりの線形の悪さや遠回りなルートゆえ、後の時代に出来た道路に太刀打ちできないために客が離れ、それによって本数が減り、少なすぎる本数により不便になって更に客が減り、それによって赤字になる事から線路の維持費もあまりかけられず、維持費をケチるための必殺徐行と呼ばれる25km/h程度のノロノロ運転によって更に所要時間が伸びて不便になり、更に客が減り、という負のスパイラルが続いているという。この事態を重く見たJR西日本は遂に、2021年6月に沿線と協議を始めたという。現実的に考えて、周辺の線路網のそもそもの不便さを直視し、便利にするための本数・ダイヤ調整や改良工事無しには状況は好転しにくいが、それができていたら必殺徐行はしていないわけで、かなり状況は暗い。芸備線末端部の営業係数は一説には驚愕の100000(10万)とも言われ、末期的状況。もし芸備線末端部が廃止されれば、当駅へ芸備線直通列車が来る事も無くなる。
※当駅の伯備線には、路線記号「V」と緑色のラインカラーが指定されている。また、JR西日本は2020年9月から岡山・福山エリアにも駅番号(駅ナンバー)を導入し、当駅には伯備線にのみJR-V18の駅番号が付いている。 ▼関連写真