新川駅(山陽本線貨物支線・廃駅)
最終更新: 2023/03/18
▼この駅について
駅名 | 読み | 新抜き駅 | 立地*立地名クリックで、 その立地を検索 |
新川(廃駅) | しんかわ | | 兵庫県 |
開業*開業年クリックで、 同年開業の駅を検索 | 廃止*廃止年クリックで、 同年廃止の駅を検索 |
1893年 | 1984年 |
▼この駅を走っていた路線
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| 日本国有鉄道(国鉄) | 山陽本線貨物支線(兵庫臨港線)× | 貨物 |
▼備考
当駅周辺は神戸港が近く、かつて鉄道による貨物運輸が盛んだった。神戸港は鉄鋼業で栄えていたため、貨物用の線路が港まで伸び、兵庫臨港線と通称された。しかし、1970年代に入ると鉄鋼業が傾き始め、その影響を受けて1984年に兵庫臨港線が廃止されたので、廃駅。兵庫臨港線は、山陽本線の支線(通称、和田岬線)から更に分岐する貨物支線だった。
※元々当駅は和田岬線内の「新川荷扱所」として開業した(1893年)が、後の路線再編(1911年)でここは和田岬線から切り離され、兵庫臨港線という別路線扱いに変更されていた。1919年には、「荷扱所」から「駅」に格上げされた。
和田岬線は今も現役の旅客路線で、山陽本線の兵庫駅から分岐して和田岬駅まで伸びている(和田岬線も元は貨物線だったが、今は旅客がメインになっている)。つい最近の2023年3月までは、103系という古い国鉄車両も走っていた。和田岬線の途中には、日本初の鉄道旋回橋も残る(今は動かない)。また、当駅跡すぐ南西には川崎重工業兵庫工場があり、今も和田岬線からそこまで貨物専用線が伸びている。その工場では、主に鉄道車両が造られている。
和田岬線の終点、和田岬駅は、神戸市営地下鉄海岸線との乗換駅。地下鉄海岸線は、三宮・花時計前駅(三ノ宮駅のすぐ南)と新長田駅を結ぶ地下鉄路線で、「夢かもめ」の愛称もある。和田岬線は海岸線と競合していて、そのせいで海岸線の利用客が増えないからか、神戸市からJR西日本へ和田岬線の廃止の要望が出されたことがあった(表向きの廃止要望理由は違い、「和田岬線が周辺の交通を分断している」だったが、そういう憶測が飛んだ)。海岸線は日本一赤字の地下鉄としても有名で、神戸市が利用客獲得に躍起になっていたと思われる。
海岸線内には「旧居留地・大丸前駅」という変わった名前の駅もあり、「新」ではなく「旧」が付く唯一の駅としてしばしば例示される(北海道の旧白滝駅は無くなった)。三宮・花時計前駅と共に、中黒駅名でもある。
※兵庫臨港線だけでなく、灘の方から神戸港に伸びる「神戸臨港線」というのも昔はあったという(2003年に廃止)。 ▼関連写真