新小平駅

新小平駅ホーム(上写真)と駅名標(下写真)。上写真は、新秋津方面。新秋津～当駅間には、東村山トンネルという長いトンネルがあり、その出口が見える。この駅はコンクリートが目立ち、トンネルに挟まれてるので、無機質で、結構な異空間に感じられる【撮影日：2016/09/10】

反対側の、西国分寺方面の写真。こっち側もトンネルで、新小平駅のホームがトンネルに挟まれてることが分かる。こっちは、小平トンネルという。写真では、到着した列車が小平トンネルを照らす。トンネル入口前の真上には駅舎があり、こっちの方が暗くなっている。地下駅を彷彿とさせる。実際、当駅ホームは地下にあるが、トンネルの屋根を開削したような構造で、空がのぞく。この小平トンネル内で、国立支線が分岐する。電車に乗ってると、そのポイント通過を感じられる【撮影日：2016/09/10】

駅舎からホームを見下ろす。この駅は、ホームの入った箱が地下にうずめられたような構造をしている。いわば、地面に浮かぶコンクリートの船。1991年の台風の大雨で地下水位が上がった時、この構造が災いし、浮力に耐えられずホームごと浮いて駅全体が変形したという。その名残が、この写真にも見える。ホーム両側のコンクリート擁壁が、奥でカクンと折れている。浮き上がった時に折れた跡らしい。また、その時線路は1mくらい水没し、武蔵野線の当駅の区間は不通になったという【撮影日：2016/09/10】

例の、折れた部分。写真左上の継ぎ目がずれ、傾いてるのが分かる。【撮影日：2016/09/10】

駅舎の変形・水没事故後、この駅は2ヶ月間位使えず、武蔵野線は当駅で分断され、新秋津・西国分寺で折り返すことになったという。事故後の復旧工事で、今はまた浮かないように工事されている。水圧に耐えるため、当初は無かった大量の鉄骨がこの写真のように張り巡らされ、擁壁を支えている。浮力でホームの床が膨れあがった跡がこの写真にもある。奥の小屋はトンネルに向けて気持ち傾いている。左のホームと線路の間には、地中から顔を出したコンクリート面が見える。ちなみに、この駅の線路はアスファルトみたいな舗装になっていて、不思議だった。また、写真左のホームの床には、壁際に不可解なコンクリートの出っぱりがある（2人の人が立ってる辺り）。これは調べても解らなかったが、多分、今の鉄骨が出来る前、架線柱が立っていた土台の名残かもしれない。写真の電車は、東村山トンネルを出て当駅に到着する、府中本町行き。【撮影日：2016/09/10】

新小平駅舎。新秋津駅同様、線路の真上に駅入口とロータリーがある【撮影日：2016/09/10】

新小平駅前のようす。周辺はトンネルなので、線路は見えない。【撮影日：2016/09/10】

この駅には、駅舎からホームに下りるエスカレーターがあるが、下りの幅だけ狭い。写真だとわかりづらいが、左が下りで、1列分の幅だが、右の上りは2列分ある。駅に来るのはばらばらだが、駅から出るのは一斉だからだろうか。【撮影日：2016/09/10】