新がつく駅地図手帖

新取手駅


最終更新: 2023/07/05

▼この駅について 

駅名読み新抜き駅
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新取手しんとりで取手茨城県
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廃止
1968年- - - - 年

▼この駅を走る路線 

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関東鉄道常総線普通鉄道

▼備考 

関東鉄道常総線の駅。沿線の宅地化(常総ニュータウンなど)が進み、常総線は通勤によく使われる。この駅のある区間は、非電化路線にして複線という珍しい運行形態で知られる。同じ路線には、新守谷駅もある。※2015年9月の豪雨(鬼怒川の堤防決壊)により、常総線の一部の線路が水没して運行が妨げられた。

▼関連写真 

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当駅入口。駅舎は、結構壁が凝っていた【撮影日:2013/07/26】

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駅舎。入口の上の窓に、カエルのキャラ?みたいなのが覗いている。駅舎の中には、小さなステンドグラスもあるようだ【撮影日:2013/07/26】

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駅前広場。付近は、新取手という地名の宅地。撮影時には中央に櫓のようなものが建っていたが、普段はないようだ。ここで夏祭りをした名残か、する予定だったか?【撮影日:2013/07/26】

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当駅に停車する、常総線の列車。調べると、キハ2100形と言うらしい。気動車なので、架線は無い【撮影日:2013/07/26】

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常総線の線路のようす。複線非電化(複線でかつ非電化)という特殊な光景が広がる(写真は、隣のゆめみ野駅近く)。その区間は水海道~新守谷~当駅~取手間と長く、「非電化複線」の話題になるともっぱらここが例示されがち。架線柱が無いため、空が広い。第三軌条方式も空が広いが、それは線路脇に通電されているため、通電も何もされていないここのものとは別物。【撮影日:2013/07/26】 複線化されるという事は、それほどにまで列車の本数が増えたという事であり、発展していると言える。実際、常総線は沿線の常総ニュータウンのお陰でラッシュ時には数分に1本のレベルで多くの気動車が走り、混雑している。写真近くのゆめみ野駅周辺も常総ニュータウンの一部で、この地区は2011年にまちびらき(PDF)した新しい地区。沿線では最近まで開発が続いている。 SLが当たり前の時代ならともかく、現代においては普通、そのように発展していく途中で電化を果たすケースが多く、むしろ逆に単線のまま電化するパターンも多いほどだが、ここではそうなっていない。つまり、複線非電化は全国的にかなりレアな存在となっている。他の事例として城北線などという特殊な存在や、筑豊本線などかつて炭鉱で栄えたものの閉山した地域、電化の遅れた北海道などが目立つが、やはり数えるほどしか無い。 しかし、常総線が複線非電化な事には、それら他路線とは異なる特殊な事情があるという。

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煙を上げる、常総線の気動車(写真は、南守谷駅のキハ2300形)。常総線が非電化なのは、石岡市柿岡(沿線近くの筑波山の向かい)にある地磁気観測所で、地磁気の観測がされているからだという。電化して直流電流を流すと、地磁気に影響が出て正確に観測できなくなるため、複線になるほど沿線が発展しても、電化せずにいる。 ちなみに、守谷以北のTXのように交流電化にしても地磁気に影響が出ないが、常総線にはそこまでする資金が無かったことも理由の1つ。※TXの交流区間についてはここも参照。 交流電化はコストがかかり、非電化は都市化に向いておらず、こうした電化の制約のせいで満足に路線を伸ばせないことから、地磁気観測所が茨城の発展を妨げているのではという声も聞く。科学・研究のためにはしょうがないとは言え。実際、この交流電化の壁が一因で廃止や頓挫に追い込まれた路線もある(水戸電気鉄道や筑波高速度電気鉄道など)。

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常総線の沿線が発展して複線になったのは、水海道駅以南のこと。以北は、今でもこの写真のように、単線非電化。写真は、下妻付近。【撮影日:2013/08/09】

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