新がつく駅地図手帖

新守谷駅


最終更新: 2021/12/24

▼この駅について 

駅名読み新抜き駅
立地*立地名クリックで、
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新守谷しんもりや守谷茨城県
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廃止
1982年- - - - 年

▼この駅を走る路線 

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関東鉄道常総線普通鉄道

▼備考 

関東鉄道常総線(じょうそうせん)の駅。元々ここには駅は無かったが、常総ニュータウンを中心とした沿線の宅地化を受けて、後から1982年に開業した。特に、当駅は常総ニュータウンの中でも最大の中心地区にあたる北守谷地区の玄関口としての機能を持ち、当駅~北守谷地区を行き来しやすいように歩道橋も整備されている。北守谷地区は当駅の西側に広がり、松前台や久保ヶ丘・御所ヶ丘・絹の台などで構成されている。当駅は御所ヶ丘の東端にある。このニュータウンは、住宅・都市整備公団が開発した。 一方、反対側の当駅東側には元々何も無かったため、駅の出入口も西側にしか無かったが、その後開智望小学校(かいちのぞみしょうがっこう)という私立の小学校が当駅東側に建設され、2015年に開校した。しかし、開校当時はやはり当駅の西側からバスで回り込むしか無く、遠回りで不便だったため、2019年になると西側に元々あった歩道橋から東側へと分岐する新たな歩道橋が増設された。東西自由通路を担うこの新しい歩道橋は「きずな橋」と名付けられ、これによってやっと東側からも当駅へと出入りできるようになった。更に2020年には、学校の敷地内に開智望中等教育学校も追加で開校した。 ※当駅は守谷市にあるもののかなり端っこにあり、開智望小学校のある東側一帯はつくばみらい市になっている。但し、学校の敷地の一部は守谷市にはみ出し、市境がどうやら学校を分断しているらしい。また、その向こう側のそこそこ近い場所には、TXの車両基地もある。 当駅の駅舎内にはかつて、1991~2004年の間に「新守谷ステーションライブラリー」という守谷市営(2002年の市制施行以前は守谷町営)の図書館があったという。赤い三角屋根の駅舎やこの図書館の存在が理由で、当駅は1997年に関東の駅百選に選ばれたが、残念ながらその図書館は2004年9月に閉館した。 常総線は、下館駅(しもだてえき)と取手駅をはるばる南北に結ぶ路線で、主要な途中駅には下妻駅や石下駅(いしげえき)・水海道駅(みつかいどうえき)・守谷駅などがある。他に、新取手駅もある。特に、守谷駅ではスピードの速いTXに乗り換えできるため、当駅から都心部への所要時間も1時間以内に収まり、常総線は通勤にもよく使われている。アクセスの良さやニュータウンの効果もあってか、当駅のある守谷市は2013年に、日本全国の「住みやすい街ランキング」で上位にランクインした。常総線のうち、比較的利用客の多い水海道以南(当駅含む)は、非電化路線にして複線という珍しい運行形態でも知られる。 当駅は1982年開業と新しいが、常総線自体は1913年からあり、100周年を迎えている。常総線は元々、常総鉄道という会社が敷いた線路だったが、それが後の戦時中(1945年3月)に(初代)筑波鉄道と合併して「常総筑波鉄道」となり、戦後の1965年には更に鹿島参宮鉄道とも合併して現在の「関東鉄道」となった。かつて、常総筑波鉄道時代には途中の大田郷駅から鬼怒川方面へと分岐する砂利採取用の「鬼怒川線」という支線もあったが、それは1957年に旅客輸送が廃止されて貨物専用線となり、1964年にはそれも廃止されて無くなっている。また、常総筑波鉄道が誕生した直後の終戦間際(1945年8月)には、ちょうど当駅付近の場所で米軍の銃撃があり、死者が出た事もあったらしい(但し、当時はまだ当駅は無かった)。 ※水海道は現在常総市の中心となっているが、常総線や常総市の「常総」には、旧国名の「陸国(ひたちのくに、現・茨城県)と下国(しもうさのくに)にまたがる地域」という意味がある。下総国の範囲は現在の千葉県北部のみならず、当駅周辺や現在の坂東市・結城市・古河市付近にまで及ぶもので、今の県境とは違うものだった。常陸国との国境は主に、ここから東の方にある小貝川(こかいがわ)だった。常総と呼ばれる周辺一帯には低地が広がるが、これは鬼怒川と小貝川に挟まれた氾濫原となっていて、昔から洪水が絶えなかったという。特に、2015年9月の豪雨では石下付近の鬼怒川の堤防が決壊し、家が流されるレベルの激しい大洪水が起こってしまった事もある。それにより常総線の線路も水没してしまい、11月まで完全復旧できなかった。但し、当駅近隣は「台」や「ヶ丘」の付く地名から分かるように、若干の台地(猿島台地、さしまだいち)になっている。

▼関連写真 

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新守谷駅舎。橋上駅舎で、入口が2階にある。屋根の時計が特徴的。付近は常総ニュータウンで、花が植えられ、タイル敷きになってるなど、整備されていた【撮影日:2013/07/26】 ※写真左側(駅の西側)へと伸びる歩道橋は常総ニュータウンへと伸びるもので、元からあったが、2019年以降は駅の東側へと伸びる新たな連絡橋(きずな橋)がこの写真の駅舎を取り囲むように増設されているため、現在はこのアングルから見るときずな橋で駅舎が隠れるようになっている。

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アップ。駅名が見えた。

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駅名標と、ホームを覗いた。ホームに水飲み場が見える。手前には、駅利用者の停めた自転車が並ぶ。【撮影日:2013/07/26】

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駅舎と駅前ロータリー。2階の入口から、ニュータウンまで歩道橋が整備されている。【撮影日:2013/07/26】

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歩道橋のお陰で、ニュータウンの住民が道路を渡らず駅まで行き来できるようになっている。ところで、ここは守谷市のかなり端っこで、すぐ北にはつくばみらい市が迫っている。【撮影日:2013/07/26】

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