▼この駅について
駅名 | 読み | 新抜き駅 | 立地*立地名クリックで、 その立地を検索 |
新夕張 | しんゆうばり | 夕張(廃駅) | 北海道 |
開業*開業年クリックで、 同年開業の駅を検索 | 廃止 |
1892年 | - - - - 年 |
▼この駅を走る路線
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JR北海道 | ■石勝線(K) | 普通鉄道 |
▼かつてこの駅を走っていた路線
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JR北海道 | ■石勝線夕張支線(Y)× | 普通鉄道 | |
日本国有鉄道(国鉄) | 夕張線登川支線× | 普通鉄道 |
▼備考
▼関連写真
駅前広場(というか駐車場)の札幌方面を眺める。石勝線開通以前の紅葉山駅時代には、当駅は今より南にあり、この写真の左斜め前辺りの位置にあった。それは、1970年代の航空写真を見ても分かる。また、今は写真正面の山を貫くトンネルが掘られているが、当時は写真左奥へ流れる夕張川に沿うように線路が敷かれていたようだ。【撮影日:2019/03/21】
駅前広場の市街地側に、紅葉山と書かれた駅名標があったが、なんかポップ体になってる。当時のデザインとは違うが、駅名だけでも記憶に残そうと記念に立てたのかもしれない。本物じゃないかもしれないが、錆び具合はかなりいってるし、もし本物の上にこれを書き足したものだとしたら、勿体ない。【撮影日:2019/03/21】 のりてつウェブ(敬称略)によると、2008年の時点では当時のままの駅名標が確かにあったようだが、当時既にボロボロに錆び、足も折れそうになっててこれ以上もたない感じがしたので、補修したのかもしれない(にしてもポップ体はないでしょ…)。
当駅の時刻表。ピンク色で書かれているのが石勝線本体(1・2番線)で、「スーパーとかち」や「スーパーおおぞら」などの特急が連なる。ピークの時間帯には1時間に1本くらい。一方、黒い字が夕張支線(3・4番線)で、平日は1日に8本ほどあるようだった。【撮影日:2019/03/21】 ※特急名に付く「スーパー」は、新型車両による運行だということを明示するために付いていた。同じ特急名でも、古い車両が担当する時と新しい車両が担当する時とでは所要時間に大きな差が生まれてしまっていたため、新旧車両が混在する時代に「スーパー」の付く特急名が使われた。例えば、国鉄時代に造られたような古い車両はうまくスピードが出ず時間がかかった一方、JR化後に造られた新しい車両は大幅に時間が短縮されたため、ダイヤ上区別せざるを得なかった。しかし、2020年となっては全て現代型の車両に置き換わり、車両の性能差による所要時間の差が殆ど見られなくなったため、「スーパー」を付けて区別する意味も殆ど無くなった。そのため、特急名に「スーパー」を付ける方式は2020年3月に廃止され、現在は単に「とかち」とか「おおぞら」と呼ばれる。
駅入り口からホームへ移動するための通路。写真奥が、さっきの入口。ホームは高い盛り土の上にあり、その中に地下トンネルのようにこの通路が伸びている。この構造は、本郷台駅の通路と似ている。ホームは2面4線で、1・2番線の島への階段が見える。3・4番線は、写真だと背後にある【撮影日:2019/03/21】
新夕張駅の駅名標。駅番号K20が書かれている。隣駅として「ぬまのさわ」とあるが、これは今となっては廃止された夕張支線のもので、今は駅名標から消されているだろう… JR北海道は黄緑色っぽいイメージカラー(コーポレートカラー)で、JR東日本の見慣れた深緑とはまた違う味がある。遠くへ来たと感じさせる。一方、これが逆に道民にとっては「帰って来た北海道の懐かしい感じ」になるのだろう。実際、旅行から帰って暫くしてから写真を見返すと、今度は道民の感覚が分かった。【撮影日:2019/03/21】
当駅に到着する特急スーパーおおぞらの車両、キハ283系。青っぽい顔をしているが、2015年以降の別な塗装デザインの車両も混在するらしい。スーパーおおぞらは札幌~釧路間を走る特急で、前面には特急名と、釧路湿原のタンチョウヅルをイメージしたマークが表示されている。【撮影日:2019/03/21】 キハ283系はエンジンで走るディーゼルカーで、停車中もアイドリングの音が聞こえたりする。JR北海道の特急は、非電化区間の多く残る北海道中を長距離駆け抜けるため、電化済区間(千歳線等)でもディーゼルカーが使われる。ディーゼルカーと聞くと、非電化ローカル線をのんびり走るイメージが沸くが、これは特急用に開発された高性能なディーゼルカーで、100km/h超えは当たり前。かつてはTXや新快速レベルの130km/hも出していたが、極寒地でエンジンをこき使ったためか、2012年辺りに事故や故障が相次いだため、今は110km/hに抑えて走る(それでも充分速い)。 また、車体に「FURICO」と書いてあるが、カーブでも安定して高速走行できるように振り子装置(カーブに合わせて車体を傾け、遠心力を打ち消す装置)を搭載しているのも特徴の一つ。振り子装置にも種類があり、これは「制御付き自然振り子式」というものらしい。元々原始的な装置として単なる「自然振り子式」というものが発明されていたが、それは摩擦などが原因で理想の傾きからズレが生じ、酔ったような気持ち悪い乗り心地を起こしていたため、制御機械で傾きを補正できるように改良したもの。現代では他に、「空気ばね式」など全く別の仕組みで動く振り子装置も実用化されている。 行きはこれで来たが、帰り(札幌宿泊へ)もこれに乗って帰った。 追記: 1997年から長らく特急おおぞらを担当してきたこのキハ283系も遂に世代交代の時期を迎え、2022年3月に定期運用を引退してしまった。おおぞらの車両は、後継のキハ261系に統一されるという。乗った事ある車両が過去の存在となっていくのは寂しいが、長らくお疲れ様でした、とも思う ちなみに、単に「電車」と言うと電力で走る車両の事を指すが、鉄道に疎い世間の一般人の間では、エンジンで走る気動車もひっくるめて、主な鉄道車両全般を「電車」と呼ぶ慣習がどうも根付いている。しかし、北海道は非電化区間が未だに多く残り、日本最後の国鉄のSL運行も北海道だった程に電化が遅れた事から、道民の間では「JRの電車」という概念が根付いておらず、道外で言うこの「電車」にあたる言葉として「汽車」が根付いているという。つまり、道民のうち鉄道に疎い一般人は、JR北海道の電化済区間の電車もひっくるめて「汽車」と呼ぶ事が多い。一方、路面電車は道内・道外共に早くから電化済のケースが多かったため、北海道で「電車」と言うと札幌市電や函館市電などを指し、「汽車」と言うと電化非電化関わらずJR北海道の列車全般を指すといい、使い分けられている。 ※同様の呼称は、日本で唯一電車が全く存在せず、電化率が0%である徳島県にも根付いている。徳島県民の間でも「汽車」という言い回しが使われている。沖縄県には電気で動くゆいレールが存在する。
当駅3・4番線に停車中の、夕張支線の夕張行き列車。前面方向幕には「臨時」とある。普段は1両編成だが、この時は廃止間近の混雑を受けて、臨時列車が設けられたほか、日高本線から持って来た車両を連結させ、2両編成になっていた。塗装は違うが、いずれもキハ40系。奥の白・黄緑のが本来の夕張支線の車両で、手前の青っぽいのが日高本線から持って来たもの。その顔には「優駿浪漫」と書いてあるが、調べると、かつて札幌から日高本線の様似まで直通した臨時列車「優駿浪漫号」と同じ色をまとった「優駿浪漫カラー(仕様)」の普通列車車両で、キハ40系の350番台と言うらしい。そういえば、日高本線は大部分が不通のままその分の車両が余っていたため、ここに回されたのかもしれない。この後、これに乗って夕張駅を目指した。【撮影日:2019/03/21】 ※この3・4番線は、専ら夕張支線のために使われていたため、その廃線後はこのホームも閉鎖されているという。また、この時は知らなかったが、この3・4番線ホームの島にはかつて、帯広側に切欠きホームの0番線があったという。この写真でいうと、夕張支線のホームの右奥側。今は線路が撤去され、切欠きホームの形だけが名残として残るようだ。 ※追記: 2021年3月13日には、この優駿浪漫カラーのキハ40系も引退してしまったらしい。
石勝線本体から夕張支線が離れ、夕張川を渡る。一番奥の立派な橋が、新得・帯広方面へ向かう石勝線。その手前に架かる橋は、道路(国道452号)。【撮影日:2019/03/21】