新がつく駅地図手帖

品川新駅(仮称)


最終更新: 2024/07/06

▼この駅について 

駅名読み新抜き駅
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品川新(仮称)しながわしん品川東京都
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廃止
2020年- - - - 年

▼この駅を走る路線 

運営会社*虫眼鏡クリックで、
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種別*種別名クリックで、
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JR東日本山手線(JY)普通鉄道
JR東日本東海道本線(京浜東北線)(京浜東北・根岸線)(JK)普通鉄道

▼備考 

田町~品川駅間の田町車両センター跡地に出来た、山手線京浜東北線の駅。2020年3月14日に開業した新駅で、山手線では西日暮里駅以来約50年ぶりの新駅設置。ただ、開業記念イベントは例のウイルスの流行を受けて見送られた。従来の線路はもっと内陸側を通っていたが、移設(後述)。新旧線路の切り替え工事は2019年11月16日に行われ、その後、当駅開業日までの間は電車が未開業の当駅ホームを通過する形になっていた。 2014年に当駅設置計画が発表され、以来、「品川新駅」の仮称で呼ばれてきた。その後、「しながわ新都心駅」「高輪駅」「新品川駅」「芝浦駅」「東京サウスゲート駅」など様々な駅名案が飛び出し、話題になった。2018年6月には正式な公募が実施され、その結果が2018年12月4日に発表。正式駅名を「高輪ゲートウェイ駅」(たかなわげーとうぇいえき)とする事が決まった。但し、実際の公募結果の1位は「高輪駅」、2位は「芝浦駅」で、この駅名は130位の下位だったという。何故こんなに下位が選ばれたのか、公募する意味があったのかなど物議を醸したが、「多数決ではなく、応募のあった駅名全てを候補にして選ぶ」との注意書きがあったため、元々下位が選ばれる可能性があったという。それでも、カタカナは分かりづらい・ダサい・思ってたのと違うなどの声も根強い。得票数が関係ないのなら、JR社員による不正な内部投票もし放題とは思うが、JR社内にも色々事情があると思われる。結局そのうち気にならなくなって、慣れていくのかもしれない(越谷レイクタウン駅の時も似た声が出たらしいが、今となっては馴染んでいる)。 山手線の駅番号JY26、京浜東北線はJK21。駅全体にはTGWのスリーレターコードも付く。 ホームには吹き抜けが出来、斬新で豪華なものになった。当駅の詳細は、JR東日本公式のPDF文書に載っている。また、先端技術や新しい試みもふんだんに導入された。ICカードのタッチ面が斜めの「タッチしやすい自動改札機」(期間限定試験導入)、日本初の無人店舗AIさくらさん(東京駅構内等先例は多い)、自動警備/掃除ロボットなど。他に、明朝体の駅名看板も話題になった(看板は当駅設計に関わった隈研吾氏による)。ホームの照明もよくある白い蛍光灯ではなく、家の中のような暖色系が採用されている。トイレもトイレらしからぬモデルハウスのような内装になっている。 駅自体は2020年に完成したが、まだ暫定開業の段階で、駅前(主に駅西側)の再開発等を含めた完全な開業は2025年の予定。その再開発では「TAKANAWA GATEWAY CITY」(高輪ゲートウェイシティ)という巨大な複合施設が出来る予定で、幾つものオフィスビルやレジデンス(住宅)が建設中。この施設のコンセプトが「グローバル ゲートウェイ 品川」であり、「高輪ゲートウェイ」という駅名はこのコンセプトが由来らしい。これが完成するまでの間は当駅の需要はあまり無いため程よく空いており、駅舎内にはスタバもあるため、2024年現在は休憩スポットとしての側面が強い(但しスタバは改札外に入口がある)。 ※田町車両センターは、2013年に廃止されると統廃合により「東京総合車両センター」の一部、「田町センター」として改組されている。敷地の大部分は勿論この再開発で潰されたが、規模を縮小させながら、当駅の海側に今も設置されている。 ※2020年12月2日の発表によると、今回の再開発の工事の途中で、日本初の鉄道が品川~新橋間で海を走った時の築堤高輪築堤)が偶然発掘・発見された。場所は主に、山手線・京浜東北線の旧線跡。前述のように、山手線・京浜東北線の線路は今回の再開発の為に2019年に移設されているが、移設前は、今よりもうんと泉岳寺寄り、旧・田町車両センターよりも更に内陸側を走っていた。この山手線・京浜東北線の旧路盤の真下を工事の為に掘った所、偶然地下から築堤が顔を出した。予定外ではあるが、あまりに価値の高いものなので、JR東日本はこれを一部保存する。ビルを建てる位置をずらすなどしてできる限り現地保存するが、工事との兼ね合いでやはり限界があり、一部移築される。ただ、現地での完全保存を求める声もある。「海を走った」と言った通り、築堤は海上にあり、かつてここは海だった。 ※当駅北側には、線路の下に高輪橋架道橋(高輪ガード)というのがあり、そこを通って海側と内陸側の行き来(東西移動)ができたが、異常に天井が低い事で知られていた(1.5mしかない)。タクシーの提灯が天井にぶつかって壊れた事もある珍名所で、ストリートビューで中を見れる。低さの遠因として、元が海だったため線路の高さが船がくぐれる程度しか確保されていなかった点がある。しかし、上記の再開発で今は架道橋も工事中で、自転車歩行者は通れるが、車は2032年まで通行止めで通れない。その後、よりちゃんとした新通路へ切り替わる為、天井の低さは将来失われるかもしれない。また、当駅南側でも、線路を跨いで東西移動できる陸橋の架橋工事が行われている。 ※一方、品川駅でも将来リニア中央新幹線のホームや品川地下鉄が出来たり、京急の品川駅地平化工事も入る為、両駅共に工事が盛ん。 ※2003年に開業した東海道新幹線の品川駅ホームも、完成前には同じ「品川新駅」の仮称で呼ばれた時期があったという。しかし、たまたま同じ仮称になっただけであり、当駅とは無関係。時代も異なり、当駅の方が後発。

▼関連写真 

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