新がつく駅地図手帖

新大久保駅


最終更新: 2021/05/31

▼この駅について 

駅名読み新抜き駅
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新大久保しんおおくぼ大久保東京都
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廃止
1914年- - - - 年

▼この駅を走る路線 

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JR東日本山手線(JY)普通鉄道

▼備考 

山手線の駅。2016年8月にはJR東日本が駅番号を導入し、当駅にもJY16の駅番号が付いた。新抜き駅は、すぐ西の方にある中央・総武線の駅。 当駅周辺はコリアンタウンで有名だが、最近は他の国の人々も増えてきていて、新大久保は国際的な街と言われる。長らく三角屋根の平屋建ての駅舎だったが、2020年には駅舎が建て替えられ、バリアフリーとなった。また、翌年には新駅舎内(3・4階)に、食を通して世界中の人々が交流する場としてKimchi, Durian, Cardamom,,,という施設も開業した。この新駅舎は4階建てで、もはや駅舎と言うよりも駅ビル。 当駅は、新抜き駅とセットの駅名で開業した現役のJR駅としては日本最古で、1914年に開業(当時は鉄道院、後の国鉄)。※但し、JR駅に限らなければ新伊勢崎駅が最古。ちなみに、新抜き駅を持つ本当の最古の駅名は、新木津駅。また、新抜き駅の有無を無視すると、最古は新橋停車場「新」がつく駅の古さランキングも参照。 山手線(やまのてせん)は東京の環状線で、列車の方向を「外回り」「内回り」と呼んでいる。全体的に駅の間隔が短く、列車の本数がとても多い(ラッシュ時には2~3分に1本は来る)。運転系統としては環状線だが、正式な区間としては、田端~当駅~新宿~品川駅間の「C」字状の線路のみが山手線で、環状運転区間のうち品川~新橋~東京駅間は東海道本線、東京~西日暮里~田端駅間は東北本線の線路とされている。 山手線の歴史は、当初南北に分断されていた線路を繋ぐ為に、日本鉄道が敷いたのが始まり。当初、官設鉄道(現・東海道本線)は(初代)新橋以南、日本鉄道線(現・東北本線等)は上野以北で、既に市街地化していた新橋~上野間はとても鉄道を通せそうになかった。その為、当時は山手(やまのて)と呼ばれてまだ田舎だった西側の内陸部一帯(内藤新宿等)を経由して、1885年にこの2つの線路を結んだのが山手線の始まり。この線路は日本鉄道が「品川線」として敷いたが、これは井上勝の強い要望によるもの。国際貿易港の横浜を持つ官設鉄道と、将来中山道幹線となる予定の日本鉄道線は、繋いで初めて連携が取れ、本領発揮できるとして、井上勝は日本鉄道に対して品川線の建設を強く求めていた。日本鉄道は当初、この品川線建設は地形上の制約が大きいとして渋り、上野以北に線路を敷いていたが、結局この強い要望に押されて建設した。この経緯が、今でもあくまで西側の「C」字状の線路のみが山手線とされる所以。 ※厳密には品川線の池袋~赤羽間は現在の「赤羽線」(埼京線の一部)で、池袋~田端間は日本鉄道の「豊島線」という別の線路がルーツだが、山手線の原形は品川線と言って良い。 現在の山手線には「新」の付く駅が3つあり、当駅の他、残り2つは新宿駅(すぐ隣)と新橋駅。また、2020年には高輪ゲートウェイ駅も開業し、山手線の駅が1つ増えた。「山手線の歌」という鉄道唱歌の替え歌もあり、線内の駅名を順番に全て暗唱できるとして親しまれたが、この新駅開業で歌詞が1つずれた。駅名も長く、「タカナワゲトウェ」として歌詞に押し込んだバージョンもある。ただ、この新駅のお陰で、たった2周分歌っただけでループできるようになった。 山手線は大都会の真ん中を走るだけあって、殆ど全ての駅に乗り換え先がある。乗り換え先の無い山手線単独駅は、当駅と目白駅の2駅だけ。また、山手線は黄緑色のラインカラーで親しまれるが、ラインカラーという発想自体が山手線発祥で、日本で初めてラインカラーを導入した路線だという。黄緑色の103系がその始まりで、正確には「黄緑6号」という色だったが、一般には「ウグイス色」と呼ばれる事が多い。

▼関連写真 

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当駅の駅名標。駅番号JY16が載っている【撮影日:2016/11/24】 ※右上に「」とか「」とか書いてあるのは、特定都区市内駅制度という制度の表示らしい。「山」は「山手線内」、「区」は「東京23区内」の意味。この制度についてはceeda日記 本館というブログが分かりやすかった。

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当駅ホームのようす。山手線は、ホームドア完備。上写真は、当駅を発車する山手線外回り。ちなみに、下写真の左奥に写るのは西武新宿線の車両(30000系)。付近では西武新宿線やJR埼京線などが並走するが、ここは山手線のみの駅なので、並走する他路線は横を通過していく。この後、西武新宿線からも当駅を撮った(こちら)。※西武新宿線についてはこちらも参照【撮影日:2016/11/24】

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新大久保駅舎(旧駅舎)。この写真の駅舎は1936年に建てられたらしい。しかし、後に壊され、2020年には新駅舎に建て替えられている。この写真の撮影時は建て替え工事が始まりつつある頃で、入口に工事用の柵が置かれて狭くなっている。また、元々は駅の入口に掲げられた駅名看板ももっと大きいものだったが、撮影時には既に撤去され、一回り小さい仮看板に付け替えられていた。【撮影日:2016/11/24】

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入口の工事用の柵に貼ってあった、建て替えの詳細。これまで、山手線でエレベーターもエスカレーターも何も無いのは当駅だけで、バリアフリー化が遅れていたという。そのため、エレベーターを設置して4階建ての新駅舎に建て替えた。設置スペースが無いため、エスカレーターは依然設置されない。周辺の山手線は1段高い築堤上を走る上、線路の下のスペースは古い駅舎時代の改良し辛いスペースとして使ってしまっていたので、新駅舎のホーム~駅舎間連絡通路は、それらを全て跨ぐ4階もの高い位置に来た。【撮影日:2016/11/24】

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駅前のようす。コリアンタウンだからか店の看板に堂々とハングルがある。※この日は11月のくせに雪が降り、傘が多い【撮影日:2016/11/24】

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西武新宿線から、当駅ホームを撮影。停まってるのは、山手線内回り。ちなみに、写真に写ってる山手線の車両はE231系500番台といい、長らく主力だった。しかし、2015年にE235系という新型車両が登場し、その後徐々に代替わりが進んだ。2020年現在、E231系500番台は既に引退している。【撮影日:2016/11/24】 ※新型のE235系は導入直後に故障トラブルがあったが、今は対処され、2017年からは量産化・本格導入が始まった。その後順次導入が進み、2020年1月には遂に、山手線から旧型のE231系500番台が引退。置き換えられたE231系500番台は、多くが中央・総武線に転属したという。中央・総武線には、元山手線の車両が混じって走っている。

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