新岐阜駅前駅(廃駅)
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▼この駅について
駅名 | 読み | 新抜き駅 | 立地*立地名クリックで、 その立地を検索 |
新岐阜駅前(廃駅) | しんぎふえきまえ | 岐阜駅前(廃駅) | 岐阜県 |
開業*開業年クリックで、 同年開業の駅を検索 | 廃止*廃止年クリックで、 同年廃止の駅を検索 |
1911年 | 2005年 |
▼この駅を走っていた路線
▼備考
かつてここにあった、名鉄岐阜市内線の電停。2005年までは、岐阜市内にも路面電車が走っていた(岐阜市内線)。当時、隣の名鉄岐阜駅は「新岐阜駅」と呼ばれていたので、この電停名だった。
名鉄岐阜市内線は利用者が減っていた上、渋滞や交通事故の原因になるなどの意見もあったため、2005年に廃止。一般的な路面電車の電停は、プラットホーム(客が立って待つ場所)が路面より一段高いなどで車の侵入が抑えられる(これを「安全地帯」と言う)が、この電停含め岐阜市内線の電停のプラットホームは路面のアスファルトに色を塗っただけで、危険な道路の真ん中で待つのとほぼ同じ状態だったため、そのような意見が出たという。ただ、名鉄側はこのプラットホームを何度も改修しようとしたが、岐阜市側がそれを許可しなかったという。「当時の岐阜市長などが路面電車反対派だったために、無理やり政治的に廃止されたのではないか」「岐阜市内線の廃止が岐阜市街の衰退を招いたのではないか」などの声もある。岐阜市内線の廃止は当時、相当に物議を醸したといい、その解説動画もある。
※路面電車の廃止が都市の衰退を招いたという似たケースが、和歌山市でも起こっている。
今や付近の再開発により、当時の面影は消えつつある。この電停も完全に道路化されたため、痕跡は何も残っていない。
岐阜市内線は、名鉄揖斐線・高富線・鏡島線(かがしません)という多くの路線と直通していた(地図付きのページ)が、直通先の路線も全て廃止。岐阜市内線の本線と支線の分岐点だった徹明町駅、及び新岐阜駅からは美濃町線も出ていたが、最後まで残った揖斐線と美濃町線も、2005年の岐阜市内線の廃止と共に無くなっている。付近一帯のこれら路線群(及び現・名古屋本線の笠松以北)は当初美濃電気軌道という会社の路線だったが、後の会社合併で、晩年は名鉄の路線群となっていた。名鉄は元々、JRを除く私鉄の中で路線の総延長が近鉄に次ぐ全国第2位だったが、この2005年の一斉廃止により、3位の東武と順位が入れ替わり、2020年現在では東武が2位、名鉄が3位となっている。 ▼関連写真