押上新駅(仮称)
最終更新: 2021/03/13
▼この駅について
駅名 | 読み | 新抜き駅 | 立地*立地名クリックで、 その立地を検索 |
押上新(仮称) | おしあげしん | 押上 | 新潟県 |
開業*開業年クリックで、 同年開業の駅を検索 | 廃止 |
2021年 | - - - - 年 |
▼この駅を走る路線
▼備考
2021年3月13日に、えちごトキめき鉄道(トキ鉄)日本海ひすいラインの糸魚川~梶屋敷駅間に開業した、新しい駅。この辺りは駅間距離が長く、周辺が宅地化してきたため、需要が見込まれたと思われる。
新駅設置構想は2013年には既にあり、事業は主に糸魚川市が進めてきた。それ以来、当駅は「押上駅」や「押上新駅」の仮称で呼ばれてきたが、2020年8月に、正式駅名が「えちご押上ひすい海岸駅」に決定。元々、青海~糸魚川駅間の今村新田駅と共に設置が検討されていたが、当駅設置の方が優先順位が高いと判断され、先に当駅の方が開業する事になった。
この長い駅名は、地元での公募を参考に決められたという。PRのために社名・路線名の一部を入れたり、ヒスイ海岸と呼ばれる、ヒスイが採れる海岸の最寄り駅である事が関係している。ヒスイが採れる海岸は富山県側にも分布していて、ここより西にある富山県朝日町のヒスイ海岸の方が有名らしいが、糸魚川市側にも同様のものがある事をPRしている。
※東京の押上駅とは無関係。元々当駅は「新」を付けずに単に「押上駅」の仮称で呼ばれていたが、何故か2020年になると「押上新駅」という呼び方の方が多数派になっていたため、当駅を載せた。おそらく、当駅の知名度が関東へも広まった際に、既に東京にある押上駅との駅名重複による混乱を防ぐために、仮称に「新」が付けられたとも推測できる。
ところで、トキ鉄には妙高はねうまラインという路線もあり、そこには新井駅もある。妙高はねうまラインは元・JR信越本線、日本海ひすいラインは元・JR北陸本線で、北陸新幹線延伸による三セク転換で今の運営会社に移管された。両路線とも既に電化済みで、JR時代にはもちろん電車が走り、妙高はねうまラインには今も電車がメインで走っているが、日本海ひすいラインでは主に気動車が使われている。これは、当駅~梶屋敷駅間にあるデッドセクションを境に線内の電化方式が異なる事による(当駅側は交流なのに対し、梶屋敷駅側は直流電化)。そのため、電車はその両方に対応した交直流両用電車である必要があるが、トキ鉄がその車両をJR等他社から購入したり新造・維持するのには、普通の車両よりも費用がかさむ。日本海ひすいラインの現状の利用者数ではこの費用を賄えないとして、気動車が使われる事になった。こうして、架線など電化設備があるのに気動車が走るという奇妙な状態になった。ただ、ここを通る貨物列車は電気機関車でやって来るため、電化設備は無駄にはなっていない。同様の例に肥薩おれんじ鉄道と道南いさりび鉄道があるが、いずれも三セクによる並行在来線。 ▼関連写真