新がつく駅地図手帖

新津田沼駅


最終更新: 2024/10/25

▼この駅について 

駅名読み新抜き駅
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新津田沼しんつだぬま津田沼千葉県
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廃止
1968年- - - - 年

▼この駅を走る路線 

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新京成電鉄新京成線(SL)普通鉄道

▼備考 

駅番号SL23の、新京成線の駅。隣の京成津田沼駅が、新京成線の終点。但し、新京成線の一部列車はその先の京成線にも乗り入れ、新千葉駅の方へも行く。地元では、当駅を「シンツ」、京成津田沼駅を「ケイツ」(ケーツ)と略して呼ぶこともある。 新京成線の起点は松戸駅だが、かつては新津田沼駅が起点だったこともあり、今も0キロポストが当駅ホームにあるという。新京成線には、松戸新田駅などもある。 新京成線のルートは全体的にぐにゃぐにゃしているが、これは旧日本軍の演習用の路線を転用したためだという。旧日本軍のうち、陸軍の鉄道連隊と呼ばれる部隊が敷いた演習線で、軍が敵地に鉄道を自力で敷いて進軍するなどといった時に、線路が極端に曲がっててもちゃんと進めるよう、わざと曲げた線路で訓練していた。当駅が出来る前は、すぐ周辺にその基地があった(現在、モリシアや千葉工業大学などが建っている場所)。既に千葉にあった鉄道連隊(鉄道第一連隊)と区別して、津田沼のは鉄道第二連隊と呼ばれた。 ※千葉の鉄道連隊は、椿森・轟町付近や、現・千葉公園の場所にあった。 但し、戦後新京成線として転用する時、当初の演習線を完全にそのまま転用した訳ではなく、一部はより短絡したルートへ付け替えられ、カーブもましになっている(二和向台(ふたわむこうだい)~初富間など)。また、新京成線のように転用されること無く、そのまま無くなった演習線もある(京成大久保付近や、千葉公園にも鉄道連隊の演習線跡が残る)。 ※当駅付近の急激なカーブは、鉄道連隊演習線とはまた別の経緯で出来た(初代・3代目新津田沼駅のページ、及び藤崎台駅のページ参照)。 ※周辺の「津田沼」と呼ばれる地区は習志野市の中心で、習志野市役所も京成津田沼駅の近くにある。ただ、その正体は事実上「津田沼市」と呼ぶべきもので、本来の「習志野」が意味する範囲とはズレがある。一方、「津田沼」という地名には別の由来があり、明治時代の合併で誕生した「津田沼村」(後に「津田沼町」)がその始まり。合併前の谷村(やつむら)・久々村(くぐたむら)・鷺村(さぎぬまむら)から1文字ずつ取って命名された合成地名だという。「谷津」「鷺沼」という地名は今も残っているが、元々「久々田」という地名が付いていた場所を現在「津田沼」と呼ぶようになったため、久々田の地名は消滅している。うんと南方にある「久々田公園」という公園名が、その数少ない名残となっている。京成津田沼駅近くにある菊田神社も、昔は「久々田大明神」と呼ばれた。ところで、「谷津」は谷津干潟谷津遊園・谷津駅などで知られ、今でも有名な地名。 ※新京成電鉄は2025年に京成へ吸収合併され、新京成線は京成電鉄の「松戸線」となる予定。

▼関連写真 

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新津田沼駅入口は、ショッピング施設の建物と一体化している(イトーヨーカドー津田沼店)。こちらは南口。右隣のショッピング施設(ミーナ津田沼)とも渡り廊下で繋がる。北口でも別のモールと繋がり、モールに囲まれている。津田沼駅からやや歩く。【撮影日:2016/09/25】

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ホームにある新津田沼駅名標。ピンク色の新しいイメージカラーが中心。新京成電鉄公式は、このピンクを「ジェントルピンク」と呼んでいる。【撮影日:2016/09/25】

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新津田沼駅ホーム。相対式ホームで、両側のショッピング施設に挟まれた場所にある。写真の車両は、8800形の旧塗装バージョン。新京成線は、2014年からピンクと白を基準とした新しいイメージカラーに刷新したが、(撮影日時点で)まだその色になってない車両もいくつか残っていた。【撮影日:2016/09/25】 ※この旧塗装は、2006年の新京成線の千葉線直通開始(正確には1955年以来の再開)時に登場した塗装で、「千葉直通色」と呼ばれていたらしい。更にそれ以前の塗装も似た色だったが、ラインの形などが違う。しかし、その後新塗装への転換や旧塗装(千葉直通色)車の引退などが進み、2021年の今となっては、この千葉直通色は全滅している。

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当駅に到着する、8000形。撮影時は、これも旧塗装(=千葉直通色)のままだった。その顔や色から「たぬき」「くぬぎ山のたぬき」などと呼ばれることもあるが、いつか色が変わるかもしれない。しかし、「たぬき」の愛称が定着してるからか、8000形だけは多くの編成が旧塗装のままでいる気がする(推測)。写真のたぬきは、千葉ロッテマリーンズのヘッドマークが付いている。※写真では、隣の電車は白・ピンクの新塗装となっている(多分8800形)。【撮影日:2016/09/25】 追記: たぬきは1978年に登場したかなり古い形式で、2021年現在は8512編成の1つだけが残る。たぬきは大半が旧塗装のままだったが、唯一8518編成だけが新塗装になり、その顔には黒色も配されていた。しかし、たった1編成だった新塗装たぬきは2020年1月に引退し、ほんの2年半ちょっとしか見られなかったという。 追記2: たぬきは2021年11月にとうとう引退してしまった。

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ホームに残る0キロポスト(手前の柱)。2番線(松戸方面)の松戸側にある。【撮影日:2016/09/25】

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0キロポストの奥には、何故か我孫子の唐揚げそばで有名な弥生軒が出店していた。なぜここに。調べると、9月13日にオープンしたばかりだという。※弥生軒については天王台駅のページ参照。【撮影日:2016/09/25】 ※追記: この「弥生軒 新津田沼店」は、2019年8月31日をもって閉店してしまったという。貼り紙によると「新店開店準備の為」との事だったが、結局その後どうなったかは確認できてない。短命だった…

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当駅を発車する、京成津田沼行き。新京成線は京成津田沼以降の京成千葉線に乗り入れているが、このように乗り入れない列車もある。新京成電鉄としては、本当はもっと乗り入れを増やしたくても、当駅~京成津田沼間単線なのがボトルネックとなっている。また、この区間は新京成線でも屈指の急カーブ区間となっている。※「京成津田沼駅」とJRの「津田沼駅」は別駅で、京成津田沼駅の方が古くからの市街地にある。よその人だと、2つが同じ場所にあると思い込みがちだという。【撮影日:2016/09/25】

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ボトルネックとなっている、新津田沼~京成津田沼間の急カーブ単線区間。ここを走るとビリビリ物凄い振動と音がする。これが所謂フランジ音? ちなみに、急カーブのレールには、2本のレールの他にもう1本、脱線防止ガードというのが敷かれている。この写真にも写っていて、左のレールの内側にある3本目のやつ。このガードとフランジが擦れてあの音が鳴るのかもしれない【撮影日:2016/09/25】

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ところで、新京成線には銀色メインの車両もあるが、その車両にも白・ピンクの新塗装バージョンがある。写真は、N800形の新塗装車(撮影は、乗り入れ先の西登戸~新千葉間)。※旧塗装のはこっち

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新津田沼駅の北口。こちらは、2階のペデでイオンモール津田沼と直結している。イオンの入口は北口の真ん前にある(写真右方向)。屋根もある。JR津田沼駅へ乗り換える客は南口の方に流れ、こっちはすいていた。【撮影日:2018/10/05】

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京成津田沼駅の6番線に停車中の、8512編成。2021年5月現在、たぬきの中で唯一現存するこの8512編成は、旧塗装の更に前のリバイバルカラーで走っている。リバイバル前の塗装(千葉直通色)と似ているが、側面のラインの形などが違う。たぬきは2020年9月に京成千葉線への直通をやめてしまったため、もう千葉線でたぬきを見ることはできないという。千葉線と新京成線の線路は京成津田沼駅の5番線(6番線の向かい)のみを介して繋がっており、直通列車は5番線にやって来る。一方、6番線の千葉方には車止めがあり、行き止まりになっているため、千葉線とは繋がっていない。そのため、千葉線へ直通せず新京成内のみで折り返す列車が6番線にやって来る。この8512編成も6番線に停まっている事から、もう千葉線へは来ない事が伝わってくる。【撮影日:2021/05/28】 ※下写真は、千葉方とは反対の当駅方を向いている。下写真の右上をよく見ると、方向幕が駅番号付きの新しいものに交換されている。 追記: 8000形最後の1編成となったこれは新京成線内最古の車両だったが、2021年11月に遂に引退してしまった。1978年の登場以来、43年間走り続けた。

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