新ノ口駅
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▼この駅について
駅名 | 読み | 新抜き駅 | 立地*立地名クリックで、 その立地を検索 |
新ノ口 | にのくち | | 奈良県 |
開業*開業年クリックで、 同年開業の駅を検索 | 廃止 |
1923年 | - - - - 年 |
▼この駅を走る路線
▼備考
近鉄橿原線の駅。駅番号B38。近鉄橿原線は、大和西大寺駅から南下し、橿原神宮前駅まで伸びる路線。近鉄京都線(新田辺駅や新祝園駅もある)から直通して来る列車が多く、京都~奈良~橿原間の南北移動に重要な路線となっている。途中、平端駅で天理線、田原本駅で田原本線、大和八木駅で大阪線、終点の橿原神宮前駅では南大阪線や吉野線とも接続。当駅南隣の大和八木駅辺りが、橿原市の中心。
ちなみに、当駅の南側からは、近鉄大阪線の大和八木駅の方へと繋がる連絡線が出ていて、主に近鉄の特急が通る(新ノ口連絡線)。そのすぐ近くには、八木西口短絡線というのもある(こっちは大阪線から八木西口駅へ繋がる)。
※橿原神宮前駅で橿原線から南大阪線・吉野線に乗り換えはできるものの、橿原線は1435mmの標準軌、南大阪線・吉野線は1067mmの狭軌のため、線路を繋げられず、直通列車を走らすことができない。もし繋げられれば、京都~奈良~橿原~吉野間を直通で一気に繋げることができ、非常に大きなメリットがあるため、近鉄は2018年からフリーゲージトレインの開発に参入する、と発表した(PDF)。フリーゲージトレイン(FGT)とは、左右の車輪同士の幅を軌間(レール同士の幅)の違いに合わせて変えられる車両のことで、軌間の違う路線を同じ車両のまま直通できる。元々FGTは西九州新幹線や北陸新幹線敦賀以西などのために開発が進められていたが、主に高速走行時の問題をクリアできず、開発が中断していた。しかし、新幹線ほど速くは走らない在来線のみで走らすなら開発のハードルは下がり、既に実用化一歩手前の所まで開発は進んでいたため、近鉄はそこに注目した。他にも蒲蒲線など、在来線のみの運用に目を向ければFGTにはまだ大きな可能性が残っていると思われる。
最近、近鉄はドアの位置の違いを吸収できる沈むホームドアや、第三軌条方式・架空電車線方式両対応の車両など、画期的な新技術の開発を盛んに行っている。近鉄に敬意を表したい。
※「フリーゲージトレイン」は和製英語で、英語では「gauge-changeable train」などと言う。「gauge」は「ゲージ」と読み、「軌間」の意味。
※「1435mm」や「1067mm」という数字はやたら中途半端に思えるが、これは元々ヤード・ポンド法下で生まれた規格のため。1435mmは4フィート8.5インチで、1067mmは3フィート6インチ。日本の軌間として他にたまに出るのが1372mmの馬車軌間だが、これは4フィート6インチ。軽便鉄道を中心にそれなりに採用例があった762mmは、2フィート6インチ。ヤード・ポンド法は元々イギリスとその植民地を中心に普及したが、世界初の鉄道も、蒸気機関・産業革命と共にイギリスで誕生したため、こうなるのも必然だった。当初の日本の鉄道も、ヤード・ポンド法を使っていた。しかし、メートル法との混在・換算の必要性は大きな手間と混乱を生み、時には交通機関の大事故にまで繋がってしまうため、後に長い時間をかけて徐々に世界全体をメートル法へと統一する動きが生まれ、今ではヤード・ポンド法はすっかり少数派になった。ただ、2022年になっても主にアメリカが未だに採用している。 ▼関連写真