新名古屋駅(旧称)
最終更新: 2023/08/03
▼この駅について
駅名 | 読み | 新抜き駅 | 立地*立地名クリックで、 その立地を検索 |
新名古屋(旧称) | しんなごや | 名古屋 | 愛知県 |
開業*開業年クリックで、 同年開業の駅を検索 | 廃止 |
1941年 | - - - - 年 |
▼この駅を走る路線
▼備考
駅番号NH36の、名鉄名古屋本線の駅。名鉄の中心駅で、名鉄本社も付近にある。駅の真上には、名鉄百貨店というデパートもある。名鉄百貨店前にはナナちゃん人形という巨大なマネキンがあり、名古屋駅の待ち合わせスポットにもなっている。 ※名鉄では、2016年3月に駅番号(駅ナンバリング)が導入された。
元々、岐阜方面は名岐鉄道の名岐線、豊橋方面は愛知電気鉄道の豊橋線というそれぞれ別の会社の路線で、線路も繋がっていなかった。しかし、1935年にこの2社が合併して名鉄が誕生。その後、両路線を一気に繋ぐトンネル(新名古屋地下トンネル)が掘られ、トンネル内に新設された当駅を経由するようになった事で、これらの路線網が1つに繋がった。1941年にまず当駅~枇杷島橋(現・枇杷島分岐点)~岐阜方面が開通し、当駅も開業(入れ替わりに、押切町経由の旧線は廃止)。1944年には、残り(反対側)の当駅~神宮前~豊橋方面も開通し、全通。かつて名鉄の路線網は、(柳橋~)押切町~枇杷島橋~岐阜方面の「西部線」、神宮前~豊橋方面の「東部線」に分断されていたが、このトンネル含む新線はこれらを繋いだ為、当初は「東西連絡線」と呼ばれた。後に「名古屋本線」という路線名が決まり、今に至る。
当駅は開業以来、長年この駅名で親しまれたが、分かりやすい駅名にする目的で、他2駅と共に2005年に「名鉄名古屋駅」に改称された。
中心駅なだけあって、様々な行先の列車が膨大な数発着する。その割に、線路が2本、ホームの島も3つしか無い(3面2線。1954年以前は2面3線だったらしいが、客増によってホームを広くした結果、今度は線路が減ってしまった)。足りないホームの長さを少しでも稼ごうと、ホームの形はS字カーブしている。こうして手狭なホームのスペックをギリギリ最大限使っている為、同じホームに全然違う行先の列車が来たり、これまで準急として走って来たものが当駅に着いた途端急行に変わったりと、とにかくカオスな発着をする。あまりのカオスさにホーム発着アナウンスを自動化できず、駅員が肉声でアナウンスする為の放送ブースがホーム上に設けてあるほど。その為、地元民以外の初心者が初めて当駅を使うとその罠にはまり、乗り間違い等を起こしやすい。これは問題視されてはいるが、鉄道愛好家の間ではカオス駅として人気がある。地元では(JR等も含め)名古屋駅やその周辺市街の事を「名駅」(めいえき)と呼ぶが、これにかけて当駅を「迷駅」と呼ぶ人もいる。
名古屋本線は、名鉄岐阜駅と豊橋駅をはるばる結ぶ路線。豊橋駅では、名鉄がJRのホームを使うという特殊な形態を取る。名古屋本線は東海道本線と競合してきた為、対抗して昔から高速運転を行ってきた。名鉄の路線網の中心軸で、途中、枇杷島分岐点で犬山線系統、須ヶ口駅で津島線系統、神宮前駅で常滑線系統、新安城駅で西尾線、国府駅で豊川線が分岐するなど、多くの路線が枝分かれする。当駅発着の様々な行先は、この枝分かれ先の違いから来る。
※名鉄は、日本の鉄道会社の中でも特に新が付く駅(新○○駅)が多い。これは名古屋本線内のみならず、全線にわたって多い。名鉄公式もこの事をネタにし、2001年に「新世紀スタートラリー 新のつく駅21」という企画を実施した事がある。21世紀の始まる当時、名鉄の新が付く駅がたまたま21駅あった為、これらを全て巡るスタンプラリーだった(2022年現在現存の15駅+2005年改称の3駅+美濃町線内2駅(廃駅)+岐阜市内線内1駅(廃駅))。また、最近は某監督の影響でシン・ゴジラ以降、シン・エヴァやシン・ウルトラマンなど作品名に「シン・」の付く映画が増えた為、映画とのコラボ企画もたまに行われる。
※将来、2030年の完成を目指し、当駅ビルを大規模に建て替える再開発計画がある。これは、リニア中央新幹線の名古屋駅の工事が入るのに合わせて、名鉄側も工期を合わせたもの。30階建の高層建築が南北に400mも連なる、壁状の横長な超高層ビルの案が出されている。また、現状の手狭なホームも、2面4線化して線路を増やし、改良予定。ホームの改良が入れば、カオスみは減るが、一般利用客にとっては分かりやすく便利になる。
※近鉄名古屋駅も同じく地下にあり、しかも当駅と同一階層で隣接する為、直接乗換改札もある。近鉄名古屋線が標準軌に改軌される前の大昔、名鉄と線路が繋がっていた時代もある。 ▼関連写真