新がつく駅地図手帖

新小岩駅


最終更新: not_specified

▼この駅について 

駅名読み新抜き駅
立地*立地名クリックで、
その立地を検索
新小岩しんこいわ小岩東京都
開業*開業年クリックで、
同年開業の駅を検索
廃止
1926年- - - - 年

▼この駅を走る路線 

運営会社*虫眼鏡クリックで、
その会社を検索
路線*路線名クリックで、
その路線を検索
種別*種別名クリックで、
その種別を検索
JR東日本総武本線(中央・総武緩行線)(JB)普通鉄道
JR東日本総武本線(横須賀・総武快速線)(JO)普通鉄道

▼備考 

総武本線の駅。中央・総武線の駅番号JB25、総武快速線の駅番号JO23。 人身事故が特に多い駅だという。2011年にここで起きた人身事故の報道に多くの人が釣られ、自殺の名所とまで言われた。そのためこの駅では、癒し風景を映すモニターや青色灯・青色採光窓自殺相談広告の設置・癒しBGMを流すなど多くの自殺対策がされ、異様な雰囲気が漂う。人身事故対策のため、総武線では初のホームドアも設置された。設置には長年の要望があり、快速ホーム(総武快速線)限定で遂に実現。※ホームドアは2018年10月稼働予定だったが、機器調整のため12月8日に延期された。また、各駅停車ホーム(中央・総武線)のホームドアは2025年度以降らしい。 2018年6月には南北自由通路(改札を抜けずとも駅を跨げる通路)が暫定的に一部開通。その後、2020年1月には通路はほぼ完成。ただ、他にも南口の古い駅舎の解体や駅前再開発などの工事が暫く続く。将来は駅前にタワマンが建ったりするらしい。 北東には、JR貨物の新小岩信号場駅もある。小岩駅(新抜き駅)は、千葉方面で隣。但し、元々当駅は「下総小松駅」の仮称で呼ばれ、付近の古い地名も小松で、小岩との直接の関係は無い。新金線(新金貨物線)の開業を機に、1926年に「新小岩信号所」(同年中に「新小岩操車場」)として開業したここは、1928年に駅に昇格する時、住民の要望を受けて現駅名が採用され、「下総小松」の名は撤回された。しかし、江戸川区の小岩と、葛飾区のここは、全く別の街。時代が進み、今の当駅周辺では、「新小岩だからと言って、小岩と一緒にされたくない」との声もあるらしい。ところで、当駅南南西の、荒川対岸の小松川という地域は、小松菜の名の由来だという。 ※新金貨物線には旅客化計画があり、もしそれが実現すれば、当駅から高砂・金町の方まで行けるようになる。 ちなみに、横須賀・総武快速線(横須賀・総武線)や中央・総武緩行線(中央・総武線)は、運転系統名。千葉~錦糸町間の総武本線では複々線で緩急が分離され、前者は快速で新日本橋方面、後者は鈍行で新宿方面へ行く。分離区間には、新検見川駅もある。元々は、国鉄時代に深刻化した混雑の緩和のため、東京から5方向に伸びる各路線(中央・東北・常磐・総武・東海道線)を一斉に改良・増強する「通勤五方面作戦」の一環として、複々線化が行われた。 ※このような緩急分離の複々線において、緩行線を「電車線」、快速線を「列車線」と呼ぶ事もある。 ※総武快速線の一部の列車は、成田線(成田空港方面)や内房線(君津方面)、外房線(茂原・上総一ノ宮方面。新茂原は通過)などにも乗り入れる。1日1本のみ、鹿島神宮方面の列車もある。かつて成田空港行きの総武快速線は「エアポート成田」として案内されていたが、この呼び方は2018年に廃止され、今は単に「快速成田空港行き」と案内される。というのも、普通運賃だけで乗れる快速なのに名前からして有料特急感があるため紛らわしく、成田エクスプレスと差別化するために廃止したという。

▼関連写真 

68-1.jpg

近くの団地の高層階から、新小岩駅を見下ろす。よく見ると、ホームの屋根に青い天窓がある。手前が総武快速線、奥が中央・総武線のホーム。写真左下で進む工事は、南北自由通路を作っているところ。遠くには、小岩・市川・本八幡のマンションも見える。ちなみに、当駅は東京方面千葉方面どっちに行っても連続駅名五七五になるという(新小岩-平井亀戸-錦糸町新小岩-小岩市川-本八幡)。※これはTVで知った【撮影日:2015/11/07】

68-2.jpg

当駅の中央・総武線各駅停車ホームと、駅名標。天井に、青い天窓があるのが分かる。ところで、中央・総武線の駅名標は、殆どの駅で漢字の方が大きく書いてあるが、当駅は平仮名の方が大きく書いてある。これは、この駅名標の設置時期が古いかららしい(JR東日本では、昔は平仮名を大きく書いていたが、今は漢字主体のものにデザインを変更しているという)。※今は、漢字バージョンに付け替えられている(追記参照)。【撮影日:2016/08/26】

68-3.jpg

当駅快速ホーム。こっちにも、相変わらず青い天窓が。差し込んだ青い光が、床を照らしていた。【撮影日:2016/08/26】

68-4.jpg

南北自由通路、絶賛工事中。快速ホームから覗き込んだ。土が掘られ、古い階段が破壊されたりしていた【撮影日:2016/08/26】

68-5.jpg

南北自由通路の案内があった。これまで、南口と北口それぞれに改札があり、通り抜けるためには一度改札内に入らなければならなかったが、それを解消する。

68-6.jpg

快速ホームにあった、自殺防止の広告。こんなのが沢山ある。【撮影日:2016/08/26】

68-7.jpg

当駅改札階(1階)。青森の土産店が出店していた。奥の階段の先に、北口の改札がある。写真右端に写る3つのスクリーンは、癒し風景を映すモニター(さっき「備考」でも述べた)。イルカとか美しい滝や山、子犬などが映っていた。自殺対策の一環だろうが、個人的にはありきたりな映像というか、「作られた幸せ」感がエグくて、あまり心を動かされなかった。新海誠や同人音楽の素敵MVのような映像を流してほしいけど、権利の問題が面倒なのだろう。【撮影日:2016/08/26】

68-8.jpg

追記: 後日、当駅に再訪した時、駅名標の一部が新しいものに変わってることに気付いた。従来のより薄く、平仮名よりも漢字の方が大きく書いてある。また、ローマ字に加え、中国語とハングル表記もある。そして良く見ると、まさかの駅番号(駅ナンバリング)の表記が。JR東日本は長らく駅番号を導入してこなかったが、調べると、2016年8月4日から、首都圏エリアの駅限定で導入を始めたようだ。2020年の東京五輪を見据えてのことらしい。新小岩駅は、総武快速線がJO23(この写真)、中央・総武線がJB25となった(このことは「備考」にも書いた)。【撮影日:2016/09/01】

68-9.jpg

当駅に停車する、横須賀・総武快速線の車両。E217系という。多くは、千葉側11両+東京側増結4両の15両編成で運行される。たまに、11両だけのも走る(その時は、4両分のホームで待ってた客のために「ホームの東京寄りには止まりません」などとアナウンスが流れる)。横須賀線直通久里浜行きでも、増結4両分は途中の逗子で止まることが多い。総武本線を複々線化して生まれた今の総武快速線には、120km/hの高速で走る区間もある(市川~船橋間)。ところで、各駅停車のE231系よりも性能的に古いからか、速度は速くても加速度が小さい気がする(E231系と同時に発車すると追いつけないが、快速通過駅で後から追い抜く感じ)。途中には2両分、2階建てのグリーン車も付いている。一時期は東海道線を走ったり、209系と同様に三菱GTOの良い音を奏でていた時期もあった。【撮影日:2017/01/01】 ※追記: 長らくE217系が走って来た横須賀・総武快速線に、2020年度から新型車両E235系が導入されることが、2018年9月に正式に発表された(PDF)。今は山手線の新型車両として知られる緑色のE235系が、このE217系と同じカラーリング(スカ色)になって登場する。沿線民なので驚きを隠せない。2020年6月には、遂に実物が顔を見せ始めたが、新車だからか、思った以上に青い。同年12月21日には、遂に正式に運用デビューしている。その後数年かけて、徐々に代替わりしていくと思われる。

68-10.jpg

E217系の、2階建てグリーン車(4・5号車)。これは普通列車グリーン車で、導入当初は需要があるかどうか懸念があったらしいが、今は利用者層を獲得している。※撮影は、船橋駅【撮影日:2017/01/01】 ※グリーン車は、追加料金を払う(グリーン券を買う)事で1段階グレードアップした車両に乗れる、というJR特有のサービス。国鉄時代の1969年からあり、JRと直通関係にあるごく一部の私鉄でも見られる。主に「普通列車グリーン車」と「有料特急や新幹線のグリーン車」に分けられ、それぞれ役割が異なる。このE217系のものは普通列車グリーン車で、文字通り普通列車に連結されている。関東では他に、東海道線・宇都宮線・常磐線にも導入されている。最近では、中央快速線への導入工事も進む(PDF)。普通列車グリーン車は指定席とは違い、必ずしも座れる訳ではないが、少なくともすし詰め状態の一般車からは解放されるよ、というもの。ラッシュ時を避ければ勿論高確率で座れ、休日の旅行に使う事もできる。一方、有料特急や新幹線のものは指定席で、必ず座れる。有料特急や新幹線はそもそもがグレードアップ車両なので、その中でも更に1段階アップした設備になっている事が多い。更に、一部の新幹線限定で、グリーン車よりも更に1つ上のグランクラスというのが登場した話は有名。 ※主に国鉄・JRの各車両はクモハ」「サハ」などという伝統の記号を付けて管理されており、そのうち「ハ」の部分は、客車のグレードが高い順に「イロハ」の3階級(等級)に分かれていた時代の名残。等級でグレードを分けていたこの制度を等級制と言い、これはグリーン車の前身のようなもの。1969年に等級制が廃止されたのと入れ替わりに、グリーン車が誕生した。最下級の普通車が「ハ」で、これが一番多く見かける。一方、グリーン車はそれよりも1段階豪華なため、伝統的に「ロ」が付けられる。それに加えて、運転台も主電動機(=モーター)も持たない中間車(中間の付随車)という意味の「サ」と組み合わせて、「サロXXXX」(XXXXは車両1両1両を識別するための数字)などという番号がグリーン車の車両に付いている。このXXXXの数字の方にも規則があり、車両群の総称としてその数字を使って「系」「形」という言い回しがなされる。総称とあって、「系」「形」の英訳は「Series」。 このカタカナ記法がJR以外の私鉄などで見られる事もあるが、それ以外にも「T」「M」「c」などといった別の表記が使われる事も多い。また、私鉄ではXXXXの部分に数値だけが入る場合が多く、その数値のうち一致する位の数字を使うなどして「X○○○系/形」のように呼ぶが、国鉄・JRの場合は両数が膨大なため、XXXXの部分に「YYY-ZZZZ」のような形式をとり、YYYのみを「系/形」の呼称に使い、ZZZZの部分は更に細かい車両区別に使ったりする。ZZZZの部分は「番台区分」と呼ばれ、例えば「YYY系ZZZZ番台」という言い回しをよく耳にする。JR東日本は途中から、他社車両との重複対策でこのYYYの前に「E」を付け始め、今では「EYYY系ZZZZ番台」のような言い方をするようになっている。

68-11.jpg

当駅快速ホームから、各駅停車のホームを望む。各駅停車のE231系が停まっている(光の具合や画質が悪いから209系500番台の可能性もある…)。【撮影日:2017/01/01】

68-12.jpg

当駅快速ホームを通過する特急。この車両は255系といい、「Boso View Express」の愛称があるという。「Boso」は勿論「房総」のこと。自分は単に「View」などと呼んでいた。個人的にはこの車両は色も形もかっこいいので、小さい頃から好きだった。小学時代に255系の描かれた定規を貰った時に凄く気に入ったのを覚えている(今も持ってる)。255系は、主に総武本線(銚子方面)の特急「しおさい」、内房線(君津方面)の特急「さざなみ」、外房線(安房鴨川方面)の特急「わかしお」に使われる。これらの特急は「房総特急」と総称されることも多く、E257系500番台も一緒に担当している。しかし、特にさざなみ号は競合する東京湾アクアラインの開通の影響をもろに受けて客が減ってしまい、苦境に立たされている。昔のさざなみ号は館山まで行っていたが、客減少のためか君津までに短縮されている。ただ、土休日のみ走る「新宿さざなみ」という特殊な列車は、今も館山まで行く。無印のさざなみ号は東京駅発着だが、新宿さざなみ号は新宿駅発着で、途中の御茶ノ水~秋葉原~錦糸町間を中央・総武線の線路を使って走る。各駅停車用の線路を特急が走るため特殊で、普段は各駅停車しか来ない秋葉原駅の中央・総武線ホームにも停車するため、不思議な光景が見られる。また、同様に「新宿わかしお」というのもあり、これも土休日限定で新宿~秋葉原~安房鴨川間を結ぶ。【撮影日:2017/01/01】 ※撮影日時点ではここにホームドアは無く、危険な状態だった。但し、今は上記の通りホームドアが設置済みなので、ましになった。他に、成田エクスプレス(E259系)もここを通過し、ここの人身事故の大半がそのどちらかで起きていた(ニコ百参照)。 ※ちなみに、鉄道の運転を体験できる「BVE trainsim」というゲームがあるが、その「BVE」は上記の「Boso View Express」をもじった「暴走ビューエクスプレス」が由来だという。

 12件の関連写真。
写真を追加 / ギャラリー